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造園家、都市計画の権威の佐藤昌の設計を思わせる雰囲気。ぜひ春夏秋冬で味わって欲しいコース

筑波CCは最近でこそクローズアップされる機会が少ないが、関東地区のゴルファーにとっては今もなお憧れの地である。コースは昭和34年（1959年）に開場、平成21年（2009年）に開場50周年を迎えた。常総の平坦な肥沃な土地に日本庭園の大家である佐藤昌氏が18ホールのコースを設計。将来を見据えた設計が年を追うごとに功を奏し始め、当初は小さくて間隔が空いていた木々が50年という年月を経て、適度の広さのフェアウェイを有する典型的な林間コースとしての佇まいを見せている。各ホールは松林によってセパレートされ、チャンピオンシップティーから7055ヤードという、たっぷりと距離のあるコースに見合う美しい林間コースである。

筑波CCが最初に注目を集めたのは、開場15周年目の昭和49年（1974年）の「関東プロゴルフ選手権」開催だった。青木功プロが72ホール通算21アンダーの圧倒的な強さで優勝した。昭和61年（1986年・岡本綾子プロ個人優勝）、昭和62年（1987年・谷福美プロ個人優勝）には「ニチレイ・レディスカップ」を開催。昭和62年は「日本女子オープンゴルフ選手権」（吉川なよ子プロ優勝）の会場ともなり、チャンピオンシップコースとしても名乗りを挙げた。さらに、平成元年（1989年）からの3年間と、平成7年（1995年）、平成9年（1997年）からの2年間の計6回、日米のLPGAの対抗戦である「ニチレイ・インターナショナル」を開催。日米の女子プロの熱い戦いとともにメンテナンスの行き届いた美しい林間コースが多くのゴルファーの心を射た。

その後、トーナメントの開催が行われていないことから知名度は低くなりつつあるが、クラブサイドは開場50周年に向けてコースの一段の良化に努力を費やしてきていた。平成17年（2005年）には、「思案橋」がある池越えの名物パー3ホールのティーグラウンドを改造。翌平成18年（2006年）には高麗グリーンをベントグリーンに替えてベントグリーンの2グリーン制へ移行。翌平成19年（2007年）には新ベント芝採用の「みらいグリーン」を使用開始。また、1番、3番、4番、10番、12番、13番ホールのティーグラウンド改造と女子浴室増改築工事を行い、歴史と伝統と格式を有する倶楽部に相応しい常に最高のコンディションのコースが提供されている。

フラットな林間コースながら15番パー3ホール以外にも、アウトコースの4番（パー3）、5番（パー4）、6番（パー3）、9番（パー5）には池が絡んでいる。とくに9番は短いパー5（みらいグリーンのバックティーから483ヤード、レギュラーティから473ヤード）でロングヒッターには2オンのチャンスもあるだけに狙いたくなる。決して単純な林間コースではない。

基本情報

コースレイアウト

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