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「サン・クロレラ クラシック」の開催コースは歴史ある日本最古のリンクス難関コースである。

小樽カントリー倶楽部の魅力は日本最古の文字通りのリンクスコースを発祥としていることだ。それも、日本列島の北の果ての北海道に存在している。北海道のゴルファーだけでなく、日本全国のゴルファーが一度はプレーしたいと思うのは当然のことだ。

小樽カントリー倶楽部の旧コースが札幌と小樽とのちょうど中間点の銭函海岸（ゼニバコカイガン）に誕生したのは1928年（昭和3年）のこと。もちろん北海道最古の歴史を誇る。新コースは銭函の街と石狩湾に挟まれた防風林帯に造られ、安田幸吉氏の設計によって1974年（昭和49年）開場した。4年後の1978年（昭和53年）に「日本プロゴルフ選手権」が開催され、まさに「AO時代」を迎えた時期も重なり、一躍脚光を浴びるコースとなった。

12年後の1990年（平成2年）には「日本オープンゴルフ選手権」の舞台となり、今度はジャンボ尾崎プロと中嶋常幸プロとの名勝負が展開（中嶋プロが逆転優勝）されたこともあって、チャンピオンシップコースとしての地位を確立した。さらに1999年（平成11年）に再び「日本オープンゴルフ選手権」が開催され、優勝した尾崎直道プロのスコアが4日間通算10オーバー298ストロークだったことから、いかにコースが難しいかが明らかになった。

翌2000年（平成12年）からは1グリーン化に伴って改造に着手。フェアウェイ幅を平均30ヤードと広くし、技術とともにコースマネージメントも要求される真のチャンピオンシップとして生まれ変わった。2004年（平成16年）からは「サン・クロレラ　クラッシック」の開催コースとなり、毎年このコースでのテレビ中継を楽しみにしているゴルフファンが日本中にいる。

小樽カントリー倶楽部のゴルフシーズンは半年余り。冬は雪にコースが覆われるが、雪解けとともに緑の芝が蘇る。真夏がベストのゴルフシーズンであることは言うまでもないが、ゴールデンウィークの春や本州が梅雨時の6月、7月も柔らかな緑のフェアウェイは心地良い。秋の来たるべく冬の厳しさを予感させる落ち着いた佇まいの中でのプレーも味わい深い。石狩湾が間近に迫っているだけに、時として強風の中でのプレーを強いられることもあるが、それもまた小樽カントリー倶楽部での思い出深い楽しみの一つになる。コースはテレビ観戦で見ている以上に難しいと覚悟してプレーに臨んだほうが良い。リンクスコースの厳しさを痛感するはずだ。

コースの魅力以上に惹かれるのが倶楽部の雰囲気。古き良き時代の倶楽部運営というか、本来の倶楽部とはこういうものなのか、ということがヒシヒシと感じられる。

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コースレイアウト

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