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やさしそうに見えながら、実に巧みに設計された雄大なコース。リゾートゴルフの素晴らしさを楽しみたい

軽井沢72ゴルフ北コースは、東・西・南・北の4つのゴルフ場を有する軽井沢72ゴルフの中で最もハイグレードなコース。毎年、お盆のシーズンに女子プロツアーの「NEC軽井沢72ゴルフトーナメント」が開催され、夏の軽井沢のリゾートゴルフの素晴らしさを全国のゴルファーに伝えている。浅間山を望むコースの芝の緑の美しさ、空気の清澄さ、ホールをセパレートするカラマツや白樺の葉が涼しい風を受けてそよぐ様子、そして、池やバンカーが巧みに配された戦略性の高さなどに、“一度はプレーしてみたい”と心を奪われたゴルファーは少なくないはずだ。

コースの規模は、バックティーから7、076ヤード・パー72。コースレートも72．6と高い。ちなみに、レギュラーティーからは6、566ヤード、コースレートは70．2。雄大でフラットな地形に18ホールがレイアウトされている。グリーンだけでなく、ティーグラウンドもフェアウェイもベント芝のために、とにかく緑が鮮やか。短く刈り込まれたティーグラウンドは、まるでパッティング練習グリーンのように滑らか。スターティングホールから爽快な気分になり、ラウンドが楽しみになってくる。

北コースの特徴は、雄大でフラットなコースで一見やさしそうに見えながら、プレーしてみると、実に巧みに設計されていることを実感することだ。ドッグレッグしているホールのコーナーの内側はしっかりとバンカーが待ち構え、ストレートなホールではグリーン手前に池が広がっていたり食い込んでいたりする。しかもフェアウェイがベント芝のためにボールが地面と密着して、きちんとボールをヒットすることが難しい。グリーンは見るからに高速で、3パットの恐れは十分。ティーショットからセカンドショットのことを意識して打って行かないと、上級者でも簡単にボギーやダブルボギーを叩いてしまう。

例えば1番ホール。レギュラーティーから374ヤード（バックティーから383ヤード）と距離的には楽そうだが、右に軽くドッグレッグしていて右はOB。190ヤード付近の右サイドにフェアウェイバーがあり、ティーショットは絶対に右は避けるべきながら、左に打つとセカンドショットはかなりの距離が残る。また、テレビ中継で毎年スリリングなシーンを見せてくれる最終18番ホールは、レギュラーティーから388ヤード（バックティーから392ヤード）の第2打が大きな池越えとなるパー4。グリーンは奥行きが50ヤード近くあり、しかも2段グリーンになっている。軽く左にドッグレッグしていて、左にティーショットを打てば打つほど池の幅が広くなるので右に打ちたいが、ちょっとでも右に曲がったり飛びすぎたりすると林に捕まり、グリーンを狙えなくなってくる。女子プロがいかに優れたプレーヤーであるかを納得させられるコースだ。

基本情報

コースレイアウト

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