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勇壮な自然の中で欧米のゴルフスタイルを味わう。クラブハウスライフも楽しめる至極のゴルフ場

ザ・サイプレスゴルフクラブは関西を代表する、勇壮な自然の中にあるゴルフ場だ。兵庫百名山の竜ヶ岳と篠ヶ峰の麓に広がり、樹齢80年以上の木々に囲まれた姿は、カナディアンロッキーの雄大な自然の中にあるゴルフ場を彷彿させる。

開場は1991年（平成3年）。コースは18ホール・パー72・6947ヤード（アウト3433ヤード、イン3514ヤード）。

設計は、住友ゴム工業の常務やダンロップスポーツエンタープライズの社長を務め、現在はゴルフ評論家として活躍する大西久光氏。大西氏は自身もトップアマチュアとして活躍したゴルフの腕前を持ち、ゴルフトーナメントのテレビ解説などゴルフ界で幅広く活躍。その経験を生かし、ゴルフ場の設計を行った。

大西氏がゴルフ場設計にあたり初めてこの地を訪れたときに「これほどゴルフ場に適した場所には二度とお目にかかれない」と思ったという。それほど、ゴルフ場に適した土地であった。そこには檜、杉、樫の木、もみの木、けやき、山桜など、樹齢何十年という大木が自生しており地形もなだらか、ゴルフ場を設計するにあたり最適な条件が整っていたからである。コース作りは大木を生かす形で行われ、大木を自然のハザートとして利用したトラディショナルスタイルのゴルフ場が完成したのである。なお、ゴルフ場のネーミングの“サイプレス”とは檜のこと。米国では、檜（ヒノキ）を“サイプレス”と呼び、檜が同ゴルフ場のコースレイアウトに象徴的に使われていることから、この名がつけられた。

付帯設備にもこだわりがあり、ドライビングレンジは天然芝から打て、そのわきにアプローチ＆バンカー練習場も備わる。 そして圧巻されるのが、クラブハウスだ。欧米でゴルフ場は、ただ単にプレーを楽しむ場所としてだけではなく、クラブハウスライフを楽しむ場所として利用される。プレーをすることなくゴルフ場にふらっと訪れ、プレーをせずにクラブハウスで食事とお酒を楽しむという使い方をするのだ。同コースのクラブハウスを訪れると、その重厚な雰囲気に圧倒されると共に、欧米人のように優雅なクラブハウスライフを楽しみたい気分にさせてくれる。レンガ造りの英国調のクラシカルな洋館。内装も重厚かつクラシカルな雰囲気にまとめられている。ダイニングルームには、120年前に作られたドイツ製のアンティーク・オルゴールが置かれているなど調度品にも大いにこだわっている。

2階にあるダイニングルームでは本格的な料理が堪能できるが、同コースにはダイニングルームのほかに3つのコーヒーショップが併設されている。そのうちのひとつはクラブハウス横にあるテラスだ。晴れた日にこのテラスでゆっくり時間を過ごすと、すこぶる贅沢な時間を過ごすことができる。さらにクラブハウス内の風呂は、ネーミングの由来となった“檜風呂”である。

いつもより早めに来場し、ゆっくりと一日ゴルフライフを過ごしたい、そんな気持ちにさせてくれる至極のゴルフ場である。

基本情報

コースレイアウト

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