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遠方からのゴルフツアー客が最終日にプレーする白鳥湖に隣接した自然環境のすばらしい北海道の隠れた名門コース

本州の人が札幌周辺に旅する場合には新千歳空港を利用するが、午前のできるだけ早い便を利用して空港に着いてから最寄りのゴルフ場でプレーしてから札幌方面に向かったり、帰る日の午前中にプレーしてから空港に向かうゴルファーも少なくない。北海道のゴルフシーズン中はスループレーのところが大半のために、午前中でも午後でも効率よく１ラウンドプレーを楽しめる。

そういうことから空港周辺には数多くのゴルフ場が点在しているが、その中でもラウンドする価値が高く評価されているのが、千歳空港カントリークラブだ。地元では「白鳥湖コース」という愛称で親しまれている通り、白鳥湖に隣接している。白鳥湖は白鳥を始めとして渡り鳥の中継地として知られるウトナイ湖につながる湖で、コース内には白鳥湖に流れ込む川が流れている。森と湖に囲まれた自然環境の素晴らしさは言うまでもない。新千歳空港からは国道３６号線を苫小牧方面へ向かう途中、白鳥湖入口の案内板にしたがって右折してすぐ。１５分ほどで到着する。

コースが開場したのは、１９７１年（昭和４６年）。日本にゴルフブームをもたらしたと言っても過言ではない中村寅吉プロの設計による。白鳥湖畔のなだらかなアンジュレーションの地形に自然の豊富な池やクリークが巧みに配されている。２７ホールのコースは、それぞれ異なった特徴を持つ「はくちょうコース」「せきれいコース」「おしどりコース」各９ホールからなるつ。名物ホールは、「はくちょうコース」がロングヒッターなら２オン可能な、グリーン手前１３０前後に幅広のクリークが流れる９番パー５（バックティー：５５２ヤード、レギュラーティー：５２８ヤード）、「せきれいコース」はグリーン奥の森とティーグラウンドとグリーンとの間に広がる池が美しい２番パー３（バックティー：１７７ヤード）、レギュラーティー：１６２ヤード）、「おしどりコース」は右ドッグレッグの右コーナー内側の池に１本松がある９番パー４（バックティー：４１2ヤード、レギュラーティー：３７７ヤード）など。

日本のプロゴルフ界で一世を風靡した中村寅吉プロの設計したコースだけに、オープン翌年の１９７２年（昭和４７年）には「関東プロシニアゴルフ選手権」、翌１９７３年（昭和４８年）には「札幌とうきゅうオープン」、１９７５年（昭和５０年）には「関東プロゴルフ選手権」、１９８０年（昭和５５年）には「北海道オープンゴルフ選手権」、１９９４年（平成６年）には「ＴＨＢシニアクラシック」が開催された。トーナメント開催に相応しい戦略性の高さも持ち合わせたコースで、新千歳空港利用の際にはぜひ立ち寄ってみたいコースだ。

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