ボナリ高原ゴルフクラブ
言葉を失うほどの絶景のゴルフ場。ゴルファーに大きなプレッシャーを与える断崖絶壁の3番ホールをどう攻略するか
東北の地に、絵に描いたような絶景のゴルフ場がある。それがボナリ高原ゴルフクラブだ。訪れたゴルファーは誰もが一瞬、その美しさに言葉を失うという、美しいゴルフ場である。特に周りの山々が色づく紅葉のシーズンは、景観的にこのゴルフ場のトップシーズンとなる。
位置するのは、福島県猪苗代町の磐梯朝日国立公園内。ボナリの名は、戊辰戦争時に政府軍と会津軍が戦った母成(ぼなり)峠が由来となっている。周囲を日本百名山に選出されている会津磐梯山、安達太良山、吾妻連峰に囲まれ、いずれもコースから一望できる。特に火山である会津磐梯山は、その独特な形状からこの地のシンボル的存在となっている山。ゴルフ場の景観を引き立てる存在となっている。 ゴルフ場が位置するのは、標高850mの高原。設計は、ロナルド・ウォーレン・フリーム。フリームは自然の原型をそのまま生かしたコース設計を得意としており、この地の地形と周りの絶景を生かして作られた同コースは、ウォーレンの日本での代表作となっている。
開場は2000年(平成12年)。18ホール・パー72・7010ヤード(アウト3415ヤード、イン3595ヤード)。ホールは全ホールそれぞれ特徴的に作られおり、いずれのホールも一筋縄では攻略できない面白さがある。中でも3番ホールと15番ホールは、美しさと難しさを併せ持った名物ホールとなっている。
3番ホールは、バックティから530ヤード、レギュラーティから456ヤードの右ドッグレッグのロングホール。ハンディキャップ1のホールである。このホール、右サイドが断崖絶壁となっており、グリーン奥には雄大な会津磐梯山が見える。景観としてはすこぶる美しいホールであるが、プレーヤーにとってはプレッシャーを感じるしびれるホールである。飛距離に自信のあるプレーヤーは、直線的にホールを攻めて2オンを狙いたくなるが、そのためには断崖絶壁越えのロングドライブというとてつもなくスリリングなショットが必要となる。レイアップしてコースなりに3オンを狙いで攻める場合も、右サイドの断崖絶壁は大きなプレッシャーとなり、左右のバンカーもトラップとなりフェアウェイを狭める。
15番は、池越えのショートホール。この池はゴルファーにとって大きなプレッシャーとなるのであるが、ただの池ではない。福島を代表する湿原・尾瀬をイメージして作られており、水芭蕉や花菖蒲が池を彩る。
基本情報
設計者 | ロナルド・フリーム |
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全長 | 7010ヤード(Champ Tee) |
ホール数 | 18 |
パー | 72 |
コースレート | 73.9 |
形状 | 丘陵 |
グリーン | ベント |
練習場 | 250ヤード(18打席)、パッティンググリーン、アプローチ練習場 |
メタルスパイク | 不可 |
コースレイアウト
推奨ホール D:ドラコン N:ニアピンOUT | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 |
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PAR | 4D | 3 | 5 | 4 | 3N | 4 | 4 | 5 | 4 | 36 |
CHAMP | 420 | 195 | 530 | 350 | 220 | 400 | 360 | 510 | 430 | 3415 |
REG | 384 | 170 | 486 | 298 | 175 | 360 | 302 | 487 | 363 | 3025 |
HDCP | 9 | 17 | 1 | 15 | 13 | 3 | 11 | 7 | 5 |
IN | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 計 |
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PAR | 4 | 3N | 4 | 5 | 4 | 3 | 5D | 4 | 4 | 36 |
CHAMP | 345 | 200 | 460 | 650 | 410 | 210 | 550 | 360 | 410 | 3595 |
REG | 311 | 158 | 393 | 590 | 345 | 162 | 510 | 315 | 375 | 3159 |
HDCP | 16 | 18 | 6 | 2 | 8 | 12 | 10 | 14 | 4 |