(1)貧血はなぜ起こるのか
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貧血は一般的に体に鉄分が不足することで起こると思われがちですが、実は鉄分だけではありません。筋肉や骨を作ったり免疫力を強化するのに必要なたんぱく質が不足しても起こるのです。
この貧血という病に悩まされることなく、疲れにくい体を作るためにはどうしたらいいでしょうか?貧血にならないために、もう少し貧血を紐解いていきましょう。
貧血になるとなぜ息切れをしたり疲れやすくなるのでしょうか?それは、血液の中のヘモグロビンが少なくなるからです。ヘモグロビンは、カラダの隅々まで酸素を運ぶ役目があり、運べばそのヘモグロビンは役目を終え、小さくなったり弱くなったり、無くなったりします。そのようにして、このヘモグロビンが少なくなると酸素が全身に行き渡らなくなってしまい、息切れをしたり疲れやすくなってしまうのです。
そして、その重要なヘモグロビンの多くが、鉄分とたんぱく質でできているため、鉄とたんぱく質を摂取することが大切なのです。
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貧血にはいくつか種類があるのはご存じでしょうか?
まずみなさんがよく耳にしたり、貧血の中でも多いのが「鉄欠乏性貧血」です。偏食で食事からの鉄やたんぱく質が不足したり、ゴルフなどの運動によって汗を流すことでも失われます。
また激しい運動を行なった場合に起こるのが、「溶血性貧血」。例えば思いっきりジャンプをして着地すると足の裏で血液が潰されることがあります。この衝撃が大きく、その破壊された分の鉄やたんぱく質を食事からしっかり補給しないと貧血が起こります。
それ以外に、ビタミンB12や葉酸が不足して起こる「巨赤芽球性貧血」、骨髄の機能不全によって血液を作ることができなくなって起こる「再生不良性貧血」など、貧血には数種類あります。